完了不定詞の意味・使い方

英語の重要な文法項目に、完了不定詞というものがあります。単純な不定詞と違って、完了不定詞は、その形が to have 過去分詞というものになります。不定詞は、元来時制を持たずに使われます。英語の文法用語として、infinitive あるいは non-finite verb というものがそれにあたります。

時制を持てないのですから、その時制は自動的に、文全体の主たる動詞(述語動詞)に依存して、その動詞の時制と一致します。

He seems to be rich. = It seems that he is rich. 「彼は、金持ちであるように思われる」 そして He seemed to be rich. = It seemed that he was rich. 「彼は金持ちであるように見えた」となって、前者の文では、to be rich は、現在時制、後者の文では、to be rich は、過去時制をあらわすことになります。

ところが、そのような時制を持たない to 不定詞と述語動詞の間に、時制の上でのずれを生じるような表現が必要な場合があります。

たとえば、「以前は金持ちであったように、今見える」というような場合です。このような場合に、完了不定詞が使われて、He seems to have been rich. となるのです。