「時制の一致」は日常英会話では問題なし

「時制の一致」という文法をご存知ですか?英文法を専門に勉強された方、あるいはTOEICなどを勉強されたことがある方なら、「知っている」という方が多いでしょうね。たとえば、2つの文章が「if」や「that」などでくっ付いているとしましょう。

「私は、あなたが今日、ここに来ることを知っていた」という文章などがそうです。「私は知っていた」と「あなたが今日、ここに来る」の2つの文章が、「that」を使って連結することが出来るのです(that節)。しかし、この2つの文章の時制が違うことにお気づきでしょうか?

「私は知っていた」は過去形ですよね?一方、「あなたが今日、ここに来る」は現在形です。では、素直に「I knew that you come here today」と表現して良いのでしょうか?じつはダメなんですね。2つの違う時制を持った文章が完全に連結している場合は、主たる文章に時制を合わせる必要があるのです。

これを「時制の一致」と呼んでおり、この場合は「私は知っていた」がメインの文章であることから、過去形に時制を合わせることになります。したがって、正しくは「I knew that you came here today」となります。時制の一致は英語独特の文法であり、日本語には存在するものではありません。

したがって、ピンと来ないというか、感覚的に理解しにくい部分ではあるでしょう。しかし、立派な英文法の1つである以上、それを使いこなすことも重要なのです。学校の試験などでは、この時制の一致が問題として取り上げられることもありますから。

しかし、時制の一致に関しては、どちらかと言えば「文語の文法」という感じがします。つまり、読み書きの世界において重要視される文法でありながらも、一般英会話、特にビジネスとは関係のない日常英会話においては、それほど気にする必要はないと思われます。

日本語でも、ビジネスに関係のない日常会話においては文法をあまり気にしません。それなりに適当な文法で話しているんですよ。「これ何?」という日本語、取り立て失礼な表現でもありませんし、ごく普通に使う表現です。しかし、冷静に考えれば文法ミスですよね?正しくは「これは何?」のように、助詞である「は」が必要なのです。

このように、日常会話においては、日本語でも英語でも文法をあまり気にする必要はありません。特に、高度な文法、時制の一致などは気にする必要はないでしょう。

もちろん、出来れば正しい時制の一致で話すことが望ましいのですが、「だめだ!時制の一致が出来ていない!!」のように、深く気にすることもないでしょう。というか、それを言われた相手も全く気にしないと思いますよ。よほど失礼な表現でもない限り、「通じる英語が一番」ですからね。