「and, or, but」は時制の一致がかからない

「時制の一致」という文法をご存知でしょうか?2つの違う時制を持った文章が、「that」や「if」を使って完全に連結している場合、メインの文章の時制にもう片方の時制を合わせるという文法です。

たとえば、「私はあなたに、あなたが東京に行く必要があると通知した」という文章、「私が通知した」と「あなたは東京に行く必要がある」の2つの文章が連結しています。しかし時制が違いますよね?

「通知した」は過去形ですが、「東京に行く必要がある」は現在形です。この場合、「通知した」がメインの文章であることから、後半の文章も過去形に合わせることになるのです。「I notified you that you should have visited Tokyo」が正しい英語なのです。

高校で勉強したと思いますが、忘れている人も多いでしょうね。もちろん、TOEICでも時制の一致を問う問題が時々出題されますし、英文法の勉強において時制の一致は欠かせないテーマとなるでしょう。しかし、タイトルにもあるように、「and, or, but」の接続詞でつながった2つの文章の場合は、時制の一致がかかりません。

それぞれの時制が独立することになるんですね。たとえば、「私は昨日、東京に行った。そして、あなたは今日、大阪に来る」という文章があるとします。過去形である「私は~」と、現在形である「あなたは~」の2つの文章が存在しており、この2つをつなげるのは「and」となります。

この場合は、片方に時制を合わせる必要はなく、それぞれの時制を素直に書けば良いんですよ。「I visited Tokyo yesterday, and you come to Osaka today」が正しい表現となります。「and, or, butでは時制の一致がかからない」という文法、意外と知っている人は少ないんですね。

私の周りでも、「and」で文章をつなぎながら、時制を片方に合わせて話している人がいます。「それ違うよ…」と教えてあげたのですが、やはり知らない人が多いのも事実です。そもそも時制の一致は、2つの文章が「完全につながっている」、という状況で発生します。

一方、「and, or, but」に関しては、「完全につながっている」とは言えません。なぜか?完全に文章がつながる「that」や「if」においては、その2つの文章をピリオドで区切ることは出来ませんよね?「カンマ」が精一杯なのです。

一方、「and」や「but」においては、ピリオドで区切ることが可能なのです。上記の「私は昨日、東京~」の文章の場合でも、「I visited Tokyo yesterday. And you come to Osaka today」のように、ピリオドで区切っても文法的に間違いではありません。

つまり、「ピリオドで区切れる以上、完全にくっ付いているとは言えない」となるんですよ。前述の通り、意外と知られていない文法であるため、ぜひ覚えておきましょう。