英語の「聞き流し」は本当に効果があるのか?

最近、「聞き流すだけでOK!」という英会話教材をよく目にしませんか?テレビでも某人気プロゴルファーがよく宣伝していますが、「本当に聞き流すだけで英語が出来るようになるの…?」と不安に感じられる方も多いでしょう。

まず、結論から申し上げます。「聞き流すだけでは絶対に上達しません。絶対です!」ということになります。自信を持って宣言できますよ。聞き流すだけでは、絶対に上達しないでしょう。と、ここで1つの疑問が浮かび上がってきます。

「でも、あのゴルフ選手も英語を話しているし、他にも英語が出来るようになった人ってたくさんいますよね…?」という疑問です。確かに不思議ですね。絶対に伸びないことは明らかなのに、なぜか話せる人が多く出てきているのです。

では、その秘密に迫ってみましょう。そもそも、「聞き流すだけでは絶対に上達しない」の根拠は、「流している以上、頭に残らない」という点にあります。当然ですね。聞いても流すのであれば、脳に蓄積されるものが全くない事になってしまいますから。

一方、話せるようになるからには、何かしらの知識が頭に蓄積されていることになります。ということは、本人は「聞き流しているだけ」と言っていますが、じつは聞き流しているだけではないんですね。

実は、「聞き流しているだけ」ではなく、学習者はリスニングの内容を理解しようと必死で集中力を高めているんですよ。つまり、「結局は普通のリスニング練習をしている事と同じ」となるのです。

「聞き流す」というのは、あくまでも「簡単さ」をアピールするための宣伝文句であって、やっぱり集中して内容を理解する努力が必要だということです。と、ここでさらに、「じゃあ、何で聞き流す教材に対して文句や苦情が出ないの?」という疑問が出てきました。確かに一理ありますね。

「本当は聞き流していない」となれば、「聞き流すだけの宣伝文句は誇大広告だろ!」と、怒る人が出てきても不思議ではありません。なのに、これまで「苦情が殺到している」という話は聞いたことがありませんし、ネット上で話題になることもありません。

なぜか?その秘密は、「聞き流すだけの方が無理」という点にあります。たとえば、あなたが「聞き流すだけの教材」を購入して、さっそく練習を開始するとします。では、ここであなたに質問です。耳に聞こえる音声を、「本当に聞き流すだけの練習」で実践するでしょうか?無理ですよね?

無意識のうちに「集中して聞く」という行為に出るため、「誇大広告による具体的な被害」はゼロになってしまうのです。つまり、「実質的な被害」がない以上、文句を言う人もほとんど出ず、「聞き流すだけでOK」という宣伝文句が今でも見られるのです。

もちろん、このような背景を暴露したからと言って、「聞き流すだけの教材に反対!」と言っているわけではありませんよ。「実質的な被害」はありませんし、結局、練習でリスニング能力がアップすることに間違いはないのですから。

したがって、このような背景を知りながらも、「聞き流すだけの教材に価値はない」と早とちりしないようにしておきましょう。お好みであれば利用しても全く問題ないと思いますよ。