英語の発音練習はリスニングに役立つのか

英会話の習得方法に関しては、様々な意見があるのも事実です。人によっては「この方法が良い」と述べていますし、また人によっては、「その方法はダメだろう…」と反論を唱える方もおられるのです。結論から言えば、「両方とも正しい」となり、言語習得の方法が人によって大きく異なることを考えれば、ハッキリ言って「方法論の議論」は単なる「水掛け論」にしかならないのです。

しかし、以前にある方法を目にして、それに対して「???」と感じたことを紹介します。なお、私の個人的な主観だけではダメなので、10人ほどの長期留学経験者の皆さんにも意見を聞きました。皆さん、私と同じ意見でしたよ。

さて、私が目にした方法とは、「発音練習を通してリスニング能力を鍛える」というものです。どうやら、「自分が正しく言えることは、相手が言っても聞き取れる」という理論らしいのですが、ちょっと「???」という感じがしますね。約10人の長期留学経験者の皆さんも、「それは違うような気がする…」と言っておられます。

もちろん、「発音練習はリスニングに全く役に立たない」とは思いません。「正しく言えることは聞き取れる」という考え方、多少の同感はありますよ。しかし、発音練習のリスニング能力アップに対する恩恵は、非常に小さなものと言わざるを得ません。「全く効果がない」ことはないにしても、「大きなメリットがある」とは言い切れないのです。

また、「他のどんなリスニング練習よりも効果がある」という観点で言えば、「絶対に違う」となるでしょうね。私が言いたい事は、「リスニング能力をアップさせたいなら、リスニング能力アップに大きな効果がある方法を採用するべき」ということなのです。

つまり、わざわざ効果の薄い発音練習でリスニングを練習するのではなく、聞き取りたいならもっと効果のある方法で練習するべきなんですよ。それに、「発音練習→リスニング練習」ではなく、本来であれば「リスニング練習→発音練習」の順番になるのが自然です。つまり、正しい発音の英語を聞き取りながら、まずはリスニング能力アップに努めます。

そして、聞き取った英語を口に出して真似ることで、ついでに発音も矯正する方が自然な流れなんですね。「先に発音練習ありき」は、やっぱり順番として少し不自然ですから。もちろん、「それでも発音練習を通してリスニングを鍛えたいのです!」と希望されるなら、それは各学習者の自由です。別に止めるつもりはありません。

ただし、「より効率的に、なおかつスピーディーに上達したい!」と願うのであれば、やはり専門のリスニング教材を通して勉強した方が良いですね。それを聞きながら口に出して真似ることで、ついでですが発音矯正の練習にもなりますから。