なぜ日本人は英語のリスニングが苦手なのか

日本人は、英語のリスニングが苦手です。しかし、なぜ苦手なのでしょうか?ブラジル人は、約半年のトレーニングでほぼ英会話をマスターしてしまいます。また、フランス人は日本人よりも短い期間のトレーニングで、英語の聞き取りが出来るようになるんですね。

なのに、なぜ日本人は英語のリスニングが苦手なのでしょうか?その最大の理由は「言語としての違いが大きすぎる」という点にあります。ブラジル人はポルトガル語を母国語として操ります。ポルトガル語も英語も、両方とも「ラテン語」を起源とする言語であり、非常に似た言語でもあるんですね。

想像して下さい。日本人が韓国語を勉強する場合、比較的短期間で覚えられますよね?なぜでしょうか?その理由は、「日本語と韓国語が似ているから」なのです。ポルトガル語と英語の関係も、これと全く同じなのです。

フランス語も、ポルトガル語ほどではありませんが、比較的英語と似た性質を持った言語です。なので、日本人よりも短い期間で習得することが可能なんですよ。さて、このような事情が背景にあるのですが、もう1つ、「脳の錯覚」もリスニングの苦手意識に大きく関係しています。英語は、連なった単語をくっつけて発音する傾向にあります。

このような感覚は日本語にはありません。したがって、日本人の脳は連なったフレーズを「1つのフレーズ」として認識してしまい、「その単語は何?」となってしまうのです。たとえば、「What I should do is to study harder.」という英文があるとします。

「What」と「I」は、日本語的には「ホワット・アイ」になりますが、実際の発音では「ワライ」となります。結果、「What」も「I」も知っているにも関わらず、「ワライって何…?」となってしまうんですよ。

さらに、日本語にはない発音、「r」や「th」ですが、これらを日本人が聞くと、「その発音に最も近い日本語の音で認識する」という錯覚現象が起きます。たとえば「r」の発音ですが、これは日本語にはありません。したがって、「r」に最も近い日本語の発音、「l」で認識してしまうことになります。

結果、「r」と「l」の区別が苦手になってしまうんですね。その場合は、「発音矯正」が有効な方法かもしれませんよ。正しい発音が出来るようになれば、当然ですがその発音を聞き取ることも容易になります。

リスニングを練習している人の中には、「どれだけリスニング練習を重ねても、聞こえるようにならない…」と悩まれる方も多いのです。つまり、「一般的なリスニング練習に合わない人」ということになりますが、その場合は視点を変えて、「発音矯正の観点からリスニング練習をしてみる」も面白いかもしれませんね。