英語発音記号を覚える必要性について

私の知り合いに、「外国語大学の英語科」を卒業した人が合います。この人とは長年の友人でもあるのですが、お互いに長期留学を経験した間柄でもあります。この友人はアメリカに3年間留学して、現地の旅行関連の会社に就職、そこで4年間のキャリアを積んで帰国し、今は金融関連をメインとした「翻訳士」として活動されています。

つまり、合計して7年間アメリカに住んでいたことになります。先日、久しぶりにこの友人と再会を果たし、一緒にお酒を飲んでいたのです。すると、「発音記号を知っていると便利だよね。実際の音声を聞かなくても、正しい発音が分かるんだから」と言い出したのです。

たしかに、紙媒体の辞書でも発音記号は記載されています。それぞれの記号の音を理解していれば、いちいち音声を聞かなくても正しい発音を理解できるという仕組みです。しかし、「でも、今の電子辞書には重要単語の音声機能が付いているよ」と、私は反論しました(怒ったわけではありませんよ)。

すると、「確かにそうだな。音声も以前と比較して格段に多く収録されているし、基本的な単語や頻出する単語の発音は十分に理解できる」と同意を示しながらも、「でも、やっぱり不足しているんだな。

特に、ビジネスの場で英語を使うとなると、当然だけど専門用語を使う機会も増える。日常会話で頻出しない専門用語の場合、たとえ電子辞書でも音声が付属されていないケースが多い」と返ってきました。

私は、「なるほどね~」と思いながらも、「発音記号を細かく勉強する価値は高いのか?」と、心の中で思案していました。そこで友人に、「じゃあ、英会話を練習している人にとって、発音記号を細かく勉強する価値は高いと思う?」と聞いてみると、「それはないと思う」と、即答されてしまったのです。

この友人が言うには、発音記号の知識は「あって得をすることもあるが、なくても損をすることはない」らしいのです。つまり、知識があれば紙媒体の辞書でも発音を学ぶことは出来るのですが、なくても専門用語でなければ電子辞書で十分なのです。もちろん、「勉強する必要はない」と断言することは出来ません。

普段の練習の「ちょっとした寄り道」として、発音記号の勉強をするのは良いでしょう。そこで知識を深めて、いずれ「紙媒体の辞書でも正しい発音を理解できる」というレベルに達することが出来れば万々歳ですから。しかし、「何が何でも勉強するべき!」とも言えないでしょう。発音記号の勉強は、あくまでも「お口直し」という程度の認識で十分ではないでしょうか?