英会話の上達は「絞り込み」が重要

皆さんの目の前に、アメリカ人が1人いると想像して下さい。日本語を熱心に勉強しているアメリカ人であり、かなりの努力家でもあります。そんなアメリカ人があなたにこう言いました。「私は日本語を完璧にマスターしたいのです。

なので、今日も日本語の勉強です。今日は古文を勉強します!」と。いかがですか?「いや…、それは方向性が間違っているような気が…」という感じがしますよね。当然です。私たち日本語ネイティブにとって、古文の世界の言語は日常会話にもビジネス会話にも出てきません。というか、古文を口語として聞いたことがないのです(少なくとも私は記憶にありません…)。

つまり、「確かに言語の勉強だけど、会話に必要のないことを勉強する必要はない」という例えを皆さんに理解して欲しかったのです。ということは、「会話に本当に必要な分だけに絞り込み、そこを集中的に練習する」という方法が有効であるのは一目瞭然です。

という観点・視点で英語教材を探していたところ、「英語ぺらぺら君」という教材がヒットしたのです。ネーミングは「軽い感じ」ですが、これがなかなか面白いですよ。作成・監修を務めているのは「小谷啓」という方なのですが、米大統領の通訳士としても活躍した人物のようですね(私はこの人を知りませんでした…)。

まぁ、大統領の通訳を務めるほどですから、ミスの許されない世界で「徹底的に通訳スキルが鍛えられている」と言えるでしょう。そんな小谷氏によれば、英語の日常会話においては、およそ「3000語」を覚える必要があるのです。

しかし、さらに基本的な日常会話になると、そこから1000語を差し引いて「2000語でOK」となるんですね。したがって、本当に必要な2000語に練習を絞り込み、そこを徹底的に練習する方法が英会話習得への「近道」であるという手法です。「でも、2000語は多いのでは?そんなに覚えられるかな…?」と不安に感じる方も多いでしょう。

しかし、これが意外と大変でもないのです。というのも、皆さんは「apple」という単語を知っていますよね?「radio」も知っているでしょう。このように、中学や高校までの英語教育の中で、すでに知っている単語が「1000近く」もあるんですね。

したがって、それを差し引くと「残りは1000語」となり、これなら短期間でも勉強次第で十分にクリアできるレベルです。英会話という世界を「商業」に置き換えるなら、「2000語」は「本当に必要なもの=本当のニーズ」となります。

別の言葉で表現すれば「ニーズのコア」であり、ここを刺激した英語教材は少ないものです。小谷氏の監修も素晴らしいと思いますが、何よりも「本当のニーズ」に掘り下げて開発したアイデアは大変興味深いと感じます。一度手にして実践する価値のある教材と言えるでしょう。